2012年6月1日金曜日

2012年5月に読んだ本

5月の読書メーター
読んだ本の数:27冊
読んだページ数:8244ページ
ナイス数:107ナイス

アウトブレイク・カンパニー~萌える侵略者2 (講談社ラノベ文庫)アウトブレイク・カンパニー~萌える侵略者2 (講談社ラノベ文庫)
文化的侵略なんて当然される側も分かっているわけで、慎一は悩む必要なかったのでは。でもこれでクライアントである日本政府と対等に交渉できる立場になれたわけですね。萌え絵に対するウンチクがすごく面白かった。
読了日:05月31日 著者:榊 一郎
完盗オンサイト完盗オンサイト
昨年の乱歩賞ということで巻末に選評が載っていたが、読後感からは違和感を感じる厳しい評価だったのが意外。刊行にあたりかなり手を入れたとしても、奇抜なアイデアを描き切ったセンスのよさが充分魅力的な作品だと思う。逆に装丁のほうがずいぶん手抜きに思えるぐらいだ。京極氏の選評にある『瑕疵がなくとも魅力に乏しい優等生的な作品よりは、壊れていても面白い作品のほうが磨き甲斐がある』という指摘が的を得ていたのではないか。逆に内田氏の選評にセンスのなさというか古臭さを感じたのだが・・
読了日:05月30日 著者:玖村 まゆみ
"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) (ファミ通文庫)"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) (ファミ通文庫)
見た目ヤンキーだが実はいいヤツでボッチ。最近よくある設定だけど、少女マンガみたいに甘く爽やかに仕上がっています。でもこの調子で女子を攻略していくと、行きつく先は野村版『神のみ』?
読了日:05月28日 著者:野村 美月
40歳からうまくなるサッカー (FOOTBALL NIPPON BOOKS)40歳からうまくなるサッカー (FOOTBALL NIPPON BOOKS)
いわゆる技術本ではありません。有力チームの特色や、健康で安全にプレーするための注意点などが紹介されています。安全にプレーするには良好なグラウンドが必要だが、欧州のプロチームが後援会員に施設を使わせてくれる制度を紹介していて、ぜひ日本でも実現させてほしい。
読了日:05月28日 著者:中小路 徹
サムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦いサムライブルーの料理人 ─ サッカー日本代表専属シェフの戦い
代表チームを食事の面から支えたシェフの日記。プロフェッショナルな仕事ぶりと、選手への暖かい配慮に感動しました。協会から送られた、エンブレムとゼッケン24番のシェフコートが象徴するように、このような仕事が評価されるようになったことは、スポーツ文化の進化の証だろう。こうしたノウハウは、他の競技団体とも共有されるといいのに。西さんの料理が食べたくて、日本代表を目指す選手は絶対いると思うぞ。
読了日:05月28日 著者:西 芳照
警視庁情報官 トリックスター (講談社文庫)警視庁情報官 トリックスター (講談社文庫)
題材が実際の事件を想起させていて興味深いシリーズ。ちょっと鼻に付く文体だけど、慣れればシンプルでテキパキと話が進んでいくので心地よいです。人は描けていないけど、事件の構造は上手く描けているんじゃないかな。ボクは草食系だから(笑)、彼女のエピソードはいらないと思う。調べてみたら対人用ゴキブリホイホイって本当にあるんですねぇ。
読了日:05月25日 著者:濱 嘉之
機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)機龍警察 自爆条項  (ハヤカワ・ミステリワールド)
テロリストの背景を実際のアイルランド史をなぞって描いたことで、物語の深みがグッと増したと思う。警察組織と個人の正義の対立、テロリストやインテリジェンスとの頭脳戦、過去のトラウマの克服など多くの要素を、緊張感を保ちながらスピーディに描き切った筆者の構成力が凄いです。特に人質救出のクライマックスシーンは、強い意志と冷静な判断と若干の運(?)から成される逆転劇が見事。全般的に暗く重い雰囲気を爽快感でひっくり返してくれました。次巻にも期待大。
読了日:05月25日 著者:月村 了衛
俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 (一迅社文庫)俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件 (一迅社文庫)
タイトルが一番面白いかも(笑)。キャラがいい人ばかりで、ほのぼのした雰囲気が良いですね。「こんな『トキ保護センター』みたいな学校があるか?」という点はスルーで。
読了日:05月22日 著者:七月 隆文
医療防衛 なぜ日本医師会は闘うのか (角川oneテーマ)医療防衛 なぜ日本医師会は闘うのか (角川oneテーマ)
日本医師会のプロパガンダ本。医療破壊を引き起こした厚労省や財務省のやり口を告発し、片棒を担ぐマスコミを批判する手段として、ベストセラー作家で医師でもある海堂氏の知名度を利用する方法は効果的だろう。医師不足の問題に対し、単なる定員増加では弁護士や会計士と同様に失敗するという指摘は理解できるが、医師会の代案を示さなかった点で、市民のためと言いつつも本音は医師会の利益保護なのでは、という印象を拭えなかった。
読了日:05月21日 著者:今村 聡,海堂 尊
とある飛空士への追憶とある飛空士への追憶
二人で一緒に踊ることは出来なかったけど、それがこんな素敵なエンディングの伏線になっていたとは。今まで読んだどの小説より美しいラストシーンでした。ええモン読ませていただきました。星5つ!!
読了日:05月19日 著者:犬村 小六
ウルトラマン妹 (スマッシュ文庫)ウルトラマン妹 (スマッシュ文庫)
ウルトラマンシリーズの脚本家が書いた円谷プロ公認のラノベらしいが、正直つまんない。どうせやるなら妹モノじゃなくてウルトラマン対特撮オタとか、堅物お役所仕事のウルトラマンとか、本家のパロディがいいとこだろう。『マンじゃないから』ってツッコミしつこいけど、そんなに面白いかこれ? 予算が足らなくてテキトーに作られたテレビ番組みたいなノリ。ラノベなめてんじゃね。
読了日:05月18日 著者:小林 雄次
やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)
ラノベですっかりジャンルを確立した「ボッチ系」だが、集団と個の対立というテーマはむしろ古典的だし、キャラもそれほど突出しておらず、むしろ安心感を持って楽しめる作品。比企谷にはやけに親近感を感じてしまった(笑)。会話のテンポや毒舌のキレにはセンスがあるし、『一人遊びで鍛えた技でリア充を倒す』パターンは痛快。先端の二歩後ぐらいで着実に拾っていくスタイルか。次巻も読むよ。
読了日:05月17日 著者:渡 航
望遠ニッポン見聞録望遠ニッポン見聞録
楽しいイラストが良かったけど、このジャンルは塩野七生とか田丸公美子と思いっきりカブるからなあ。でも逆に後継者路線もありか。
読了日:05月16日 著者:ヤマザキマリ
金は彼女の回りもの (電撃文庫)金は彼女の回りもの (電撃文庫)
お嬢様、幼馴染、義理の妹と、ラノベの三大ヒロイン属性が揃い踏み。ツンデレ要素が無いところが逆にユニークに思える。イタくてもくじけない(そしてバイオレンスな)幼馴染の吉田さんがとても可愛いです。
読了日:05月16日 著者:時田 唯
ミニスカ宇宙海賊5 白銀の救難船 (朝日ノベルズ)ミニスカ宇宙海賊5 白銀の救難船 (朝日ノベルズ)
頭脳戦に終始した印象。それはそれで面白かったけど、まだ布石を打っている状態でしたね。こんだけ前フリしたんだから、どんだけ凄い展開が待っているのか、と期待するのですが・・・
読了日:05月16日 著者:笹本祐一
舟を編む舟を編む
祝・本屋大賞第一位受賞。三浦さん得意のお仕事モノです。読み終わったときに感じるタイトルの深い意味と絶妙感。帯のイラストも良いですね。本好きに硬派な編集者の話を読ませたら、そりゃ気に入らないはずがない。真摯に仕事に打ち込む人たちのかっこよさは、ぜひ若い人たちに読んでもらいたいところ。結婚後の香具矢さんが男マエ過ぎなのと、佐々木さんをもっと描いてあげて、という点が惜しいかも。ネットの辞書とか電子書籍は便利だけど、それとは別に五感で楽しむ本というのもアリだと思う。
読了日:05月11日 著者:三浦 しをん
争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール争うは本意ならねど ドーピング冤罪を晴らした我那覇和樹と彼を支えた人々の美らゴール
この本は訴訟も想定し、録音や議事録に沿って関係者の正確な発言を記載した精緻なノンフィクションです。まさか川淵氏のメンツのために、Jリーグ機構がドーピング事件をでっちあげていたとは。かつてJリーグの理念をかけてナベツネと戦った川淵氏は、それ以上の醜悪な存在になっていたのね。それと戦ったドクター達、我那覇選手とJ選手会、募金活動等で支援したサポーターらのサッカーを守ろうとする情熱は、かつて川淵氏らが種をまいたものであることがなんとも皮肉。とにかく多くの人に読んでもらいたい。
読了日:05月10日 著者:木村 元彦
アニメで読む世界史アニメで読む世界史
歴史の教科書で有名な山川出版社から出された一般向け教養書。70~90年代に放送された世界名作劇場が題材で、世界史の知識は『詳説世界史B』を補足するぐらいかな。文章は平易でわかりやすいです。きちんと原作とも対比されていて、それぞれの章の著者が丁寧な仕事をしている印象。自分の遠い親戚にアルゼンチンに移民して成功した方がいるのだが、「母を訪ねて三千里」の章で何故アルゼンチンに行ったのか今になって分かった。
読了日:05月09日 著者:
祟りのゆかりちゃん祟りのゆかりちゃん
特設サイトによると「ゆとり世代が巨悪と戦う話」とな。装丁のイメージ通りで明るくユーモラスな雰囲気だけど、ラノベみたいにニッチな特殊設定ではなく、大人も子供も楽しめる王道エンターテイメントに仕上げてます。ハチャメチャながらも、著者の正義感と暖かさが伝わってきて、なんとも素敵な読後感。これだけ魅力的なキャラを揃えたんだから、ぜひ続編もお願いします。
読了日:05月08日 著者:蒲原 二郎
トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)トカゲの王 1 (電撃文庫 い 9-22)
色が変わる眼球をゲットするマニア女ってHUNTER×HUNTERにいたよね。 白い最強クンは禁書目録だし・・・。でも面白かった。
読了日:05月08日 著者:入間 人間
まおゆう4コマ 「向いてませんよ、魔王様」(1) (マジキューコミックス)まおゆう4コマ 「向いてませんよ、魔王様」(1) (マジキューコミックス)
原作の流れを踏襲しつつ、キャラをかわいくデフォルメしているのですごく楽しい。同梱CDもキャスティングが絶妙。魔王の小清水さんやメイド長の斉藤さんが、二つの世界を見事に結び付けてくれています。戯曲形式の原作、ヴォイスCD、4コマコミックのメディアミックの相乗効果が見事です。
読了日:05月03日 著者:七積ろんち
トッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話トッティ王子のちょっぴしおバカな笑い話
軽妙なユーモア本かと思ったけど結構難しい。イタリア語に精通していないとジョークの大半が? でもトッティがみんなに愛されていることがよくわかるし、当時の選手たちが出てくるのも楽しい。ローマ方言とかよくわかんないけど、なんだかんだで噴き出しながら読んでいた。しかも自分をからかうこの本の印税を、全部寄付したトッティの懐の大きさがComplimenti!!
読了日:05月03日 著者:沖山 ナオミ,いとう やまね,ヴァレンティナ・マルツィアリ
ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫)ランジーン×コード (このライトノベルがすごい!文庫)
第1回このライトノベルがすごい!大賞<大賞>受賞作ということで期待したけど、完成度という点では? このレーベルには出来のよい作品が多いのになあ。いろんな要素が噛み合っていない印象がある。遺伝子ならぬ「遺言詞」という概念はユニークだが、なんだか変身の呪文みたいだった。
読了日:05月03日 著者:大泉 貴
ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)ファンダ・メンダ・マウス2 (このライトノベルがすごい!文庫) (このライトノベルがすごい!文庫)
1巻と同様、テンポとキレの良い文体は良かったけど、2冊続けて読むと味が濃すぎてお腹いっぱい感が否めなかった。マウスが「いろいろ持っている人」と分かっちゃたら、パワーダウンしちゃった感じ。
読了日:05月02日 著者:大間 九郎
ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫)ファンダ・メンダ・マウス (このライトノベルがすごい!文庫)
イラストは「デュラララ」のヤスダさんなのね。世界観やヤンデレ度に共通するものがあります。バイオレンスな世界で下品なセリフがガンガン飛び交うけど、同時に詩的で高貴さも感じられる不思議な文体。ラノベにしては設定年齢が高め。「良い子は読まないでね」的作品だけど、言語センスの良さを第一に感じました。装丁を変えたら大したハードボイルド小説?
読了日:05月01日 著者:大間 九郎
華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
読了日:05月01日 著者:上田 早夕里
華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)
上田さんのSFは初読み。SF設定のスケールの大きさ、スパイ小説のような緻密な駆け引き、そして主人公の熱さと強さ。結構な分量ですが、さまざまな要素が絡み合って結末まで引っ張っていかれる力強さを感じた。「人類」の定義とは? 思考なのか形状なのか? 姿形が変化しても人類と呼べるのか。さまざまな問題提起を投げかけてくる作品です。
読了日:05月01日 著者:上田 早夕里

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